28歳で結婚してまもなく、夫婦貯金と個人貯金を頑張っていた私。
毎日10時からせっせと電車で一時間かけて通勤し
就業8時間を終えて
帰宅は21時超え。
結婚して2年くらいがたち、
ある日、そろそろ引っ越したいという話になり
新築マンションの見学もしながら、次の住居探しをしていた29歳の夏でした。
夢見た憧れの場所で、新築マンションの契約に踏み込んだのですが
夫婦貯金で頭金を入れながらも
5000万弱の膨大な住宅ローンに
夫婦二人の未来を不安に案じてしまい
腰がひけってしまったので
夫に、この話はキャンセルしてほしいと頼み込んだのです。
私はその当時、お金への執着がすごかった。
減ることへ罪悪感ももちろんあったけど、いくら手元にあっても
足りないという不安感でいっぱい。
結果、2年かけて貯めた全ての夫婦貯金は何にも交換されることなく
憧れが実現されることもなく
頭金という闇に、消えていきました。
そしてなぜか安堵した私は、次のマンション探しをするのです。
この頃から溝に浸かっていく感覚。
もう不安の沼からくる、悪あがきのような
足のバタバタ行動だけなので、とどめを知りません。
県内、駅チカに3000万台のマンションを見つけて再び契約へ。
持ち家は早めにローン組まないと、あとあと返済が大変。
妊婦になってからや、出産後は引っ越しの手間やローン組みがやりづらい。
なぜかその選択肢だけで今、決めなければいけないと
焦っていた私達。
よし、今度はきっと、大丈夫。
これでようやく落ち着いて安心した暮らしができる。
そう思っていた矢先に、妊娠。
キレイで駅チカ！
とはいえ一度も住んだことのない立地でした。
ふと
私、なんでここに住んでるんだろう。
交通、治安、行政など
また沼のように、とめどなく不安で溢れました。
産休入って出産迎えるまでこの家で
夫は仕事で日中いない
見知らぬ土地にただ一人。
友達家族もいない。
さらに35年ローンという概念に拍車がかかり
果たして正気でいられるのか、私。
運良く無事出産退院でき、
仕事しながらうまく子育てもやって
節約もして
ローン返済頑張らねば！
でも現状不安…
もう不安沼からの行動しかできなくなっていました。
子育てしながらも、日々時間が沢山あったので
Twitterやインスタ、ネットサーフィンな毎日。
そこでいかにも怪しげな投資話に乗っかってしまい
夫には内緒で個人貯金と育児休業給付金をほとんど注ぎ込んでしまったのです。
もう言わばヤケクソになっていました。
まだ結婚当初、通勤に苦労してた頃に戻りたくない
お金、もっともっと欲しい
の精神で疲れてしまっていたのか
はたまた24時間育児で頭がバグっていたのか
あの頃の生活に戻りたくない。
働かないでも、平和に生活できるお金さえあればいい。
そんな思いでした。
出産後も働く前提で組んだペアローン。
でも、もう沢山働きたくない。
意思と行動がまるでちぐはく。
結果、苦労して貯めていた個人貯金はほぼ全て
怪しい投資詐欺にもっていかれてしまったのでした。
今思えば、その当時は
不安が不安を呼んで
それをカバーするがためにどんどんと
間違った方向にいってしまっていました。
手元に溢れるほど、お金はあったんだけど。
むしろ生活するだけのお金であれば数年は充分なほど。
今だからわかるけど、余暇資金で真っ当に投資をしたらそれだけでも利益が得られたはず。
問題なのは、私の心で、考え方だったんだよね。
とめどないお金への執着と、不安とが折り重なって
本当はあるのに、ないと思いこんで生活していたら
その、ないから来る行動しかしないから
実際にない現実を作り込んでしまったんだよね。
今だから、わかる。
全て失った。
でも、夫は許してついてきてくれた。
そこからが本当の自分になるための道が始まった気がします。
沼だったお金への執着と概念を変えたくて
抱えた不安を手放したくて
少しずつ、考え方と行動を変えて
2年経ちました。
34歳の今、真っ当に投資ができるほど
貯金が再び増え始めました。
もう手元にあるよー！
充分だからねーありがとうって思ってる。
無理やりではなくて本当に、心の底から。
未だ、過去からの執着に引き戻されて
これからの介護費用や親孝行費、教育費っていう
もっともっと、っていう
お金の執着の呪いにかかるんだけど
今はなるべくその呪いを払いのけるトレーニング中。
ないと思いはじめたら、あるあるある！
余計な不安から、物事の詮索行動を断つ。
そしたら
少しずつ生活が楽しく、良い方向になってるし
そう生活していたほうが、心が軽い。
いらないものは手放し
必要以上は欲しがらない。
既に満たされているし、幸せは転がっている。
結局、必要以上があっても
手元には残らないように人生なってる
ってことを実証したから
必要以上に欲しがらない
頑張らない
気楽に楽しんでいたら
これからの未来もより良くなる。
そういう話でした。
